助動詞 canCan
can の用法
- can には「～できる」のほかに、「許可：～してよい」や「依頼：～してくれませんか」などの意味を動詞に付加するはたらきがあります。
許 可
- 「～してよい」という意味を表します。
| You | \(\boldsymbol{\color{blue}{can}}\) | go | with | me. |
| あなたは | できます | 行 く | ～と | 私 |
| \((S)\) | \((V')\) | \((V)\) | \(M\) | |
| You | \(\boldsymbol{\color{blue}{can't}}\) | play | in | the | street. |
| あなたは | できない | 遊 ぶ | ～で | そ の | 通 り |
| \((S)\) | \((V'・M)\) | \((V)\) | \([\;M\;]\) | ||
| \(\boldsymbol{\color{blue}{Can}}\) | I | ask | you | a | question | ? |
| できますか | 私 は | たずねる | あなたに | \(1\) つの | 質問を | |
| \((V')\) | \((S)\) | \((V)\) | \((O)\) | \(M\) | \((O)\) |
| 「許可」の文に対する答え | |
| 「～してもいいですか」に対しては、次のように答えます。 | |
| 肯定の答え：「ええ、いいですよ」 | All right. / Sure. / Certainly. / O.K. / Of course (, you can). |
| 否定の答え：「いいえ、いけません」 | No, you can't [cannot]. / I'm afraid you can't. |
発展学習 |
|
| 「許可」を表す can が you を主語にして「軽い命令」を表します。 | |
| You can go. | 行きなさい |
| You can't run here. | ここを走ってはいけません |
- 「不許可」を表す強度は、may not と同じで、 must not よりは弱い表現になります。
依 頼
- 相手に物事を頼んで「～してくれませんか、～してください」と表現する言い方を「依頼」といいます。
| \(\boldsymbol{\color{blue}{Can}}\) | you | help | me | with | my | homework | ? |
| できるか | あなたは | 手伝う | 私 を | ～と | 私 の | 宿 題 | |
| \((V')\) | \((S)\) | \((V)\) | \((O)\) | \([\hspace{100px} M \hspace{100px}]\) | |||
| \(\boldsymbol{\color{blue}{Can}}\) | you | lend | it | to | me | ? |
| できるか | あなたは | 貸 す | それを | ～に | 私 | |
| \((V')\) | \((S)\) | \((V)\) | \(O\) | \([\hspace{30px} M \hspace{30px}]\) | ||
| help+ 「人」 + with + 「物事」: | 「人」の「物事」を手伝う |
| She often helps her mother with the work in the kitchen. | 彼女はよくお母さんの台所仕事を手伝います。 |
| \(=\) 台所で母の仕事を手伝う | |
- helps her mother's work とするのは誤り。「助ける、手伝う」の意味では、 後に続く目的語は必ず「人」になるからです。「台所で、その仕事についてお母さんを手伝う」と考えます。
| 「依頼」の文に対する答え | |
| 依頼の文に答える場合も、Yes / No を用いず、次のように答えます。 | |
| 肯定の答え： | 「もちろんです」「いいですよ、どうぞ」 | All right. / Sure. / Certainly. / O.K. Of course (, I can). |
| 否定の答え： | 「申し訳ありませんが、できません」 | I'm sorry, I can't. |
可能性・推量
- 推量や可能性を表す表現は、次のようになります。
| 肯定文：「～の可能性がある」 | 否定文：「～のはずがない」 | 疑問文：「～のはずがあろうか」 |
| Sports can be sometimes dangerous. | スポーツはときに危険になる可能性があります |
| That woman cannot be his mother. | あちらの女性は彼のお母さんのはずがない |
| \(←\) かなりの確率で違う | |
| Can the story be true ? | その話ははたして本当だろうか |
| \(←\) 本当かどうか疑問 | |
| be able to | |
| 助動詞 can には、過去時制はありますが、未来時制はありません。そのようなとき、同じ意味の be able to で代用します。 | |
| be able to + 動詞の原形 | 「～できる」 |
| I \(can\) help you. | 私はあなたを助けることができます。 |
| \(=\) I am able to help you. | |
| 明日は早起きできるでしょう。（未来形） | |
| I \(will\) be able to get up early tomorrow. | \(\times\) I will can get up early tomorrow. |
- will は未来を表す助動詞。