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形容詞の2つの用法

形容詞と副詞は、どちらも「修飾語」ですが、修飾のし方と修飾するものが異なります。ここでは、形容詞と副詞のはたらきについて学習します。

形容詞・副詞 主な学習のポイント
・形容詞の2つの用法(限定用法と叙述用法)を理解する
・数量を表す形容詞を覚える
・副詞のはたらきをマスターする
この項目についてお聞きになりたいことは、 「*ご質問・お問わせ」からお願いします

 形容詞(けいようし)とは、人やものの様子を表すことばをいいます。たとえば、「花」の英語は a flower
です。これだけではただの花ですが、「赤い」や「美しい」ということばを加えるとどうなるでしょう。

a flower  →  a red flower
 〈赤い〉花
a flower  →  a beautiful flower
 〈美しい〉花

 種類も何も分からないただの「花」に対して、「赤い花」「美しい花」というように、それぞれの花の性質や状態を知ることができます。この場合、形容詞の「赤い」や「美しい」は、花という名詞に新たな性質や状態を付け加えるはたらきをしています。これを修飾するといいます。〈「赤い」・「美しい」は花という名詞を修飾する形容詞である〉と表現します。また、形容詞にはもうひとつ、文の主語や目的語になる名詞の性質や状態を説明するはたらきもあります。ここでは、この2つのはたらきについて学習します。

1 ) 形容詞の限定用法

限定するとは、名詞に新たな性質や状態を付け加える修飾する)ことです。原則として、

〈形容詞〉+(代)名詞 の語順

 になります。このとき、形容詞は修飾語として(代)名詞の前から直接修飾します。これを形容詞の限定用法といいます。

 
私は[利口な]犬を飼っています。
Ihave a clever dog.
私 は 飼っている。 1つの 利口な  犬 を
(S) (V) M M (O)
(代名詞) (他動詞) (冠 詞) (形容詞) (名 詞)

いろいろな種類や大きさの中から〈利口な〉ものだけに限定しているから限定用法といいます。

  冠詞〈a / an〉や所有格の代名詞、指示形容詞〈this / that ...〉などは形容詞の前に置かれ、
〈冠詞〉〈my など〉〈this など〉 + 形容詞 + 名詞」の語順になります。
That's my clever dog. あれは私の利口な犬です。
This clever dog is mine. この利口な犬は私のです。

2) 形容詞の叙述用法

 前から名詞を直接修飾するのではなく、be動詞や一般動詞の後に置いて、

主語(S)+述語動詞(V)+〈形容詞(C)〉 の語順

で、主語の(代)名詞の性質や状態を説明して〈補語(C)〉になることを形容詞の叙述用法といいます。

 
私の犬は[利口で]す。
Mydog is clever.
私 の 犬 は です。 利口で
M (S) (V) (C)
(代名詞) (名 詞) (be動詞) (形容詞)

 形容詞が補語になって主語の性質や状態を説明する(=叙述する)から叙述用法と覚えます。

・形容詞が限定用法、叙述用法どちらか一方だけに用いられる場合
  ふつう、形容詞は限定用法と叙述用法の両方に用いられますが、どちらか一方にだけに用いられるものもあります。

a) 限定用法だけに用いられる形容詞

elder (年上の)、 former (前の)、 latter (後の)、
only (ただ1つの)、 main (主な)など

Takeshi's elder brother is a college student.
 タケシの〈〉は大学生です。  
← 〈年上の〉男兄弟

Takeshi is our only child.
 タケシは私たちの〈ただ1人の〉子供です。

b) 叙述用法だけに用いられる形容詞

  afraid (恐れて)、 alive (生きて)、 alone (ただ1人の)、 asleep (眠って) など 
〈a-〉で始まる語に多い傾向があります。

She is afraid of the dog.
彼女はその犬を〈怖がって〉いる。
 *〈be afraid of ~〉の形で用いる
These fish are alive.
これらの魚は〈生きて〉いる。

  同じ意味の限定用法の語は、live [laiv] / living (生きている、生きた)になります。
  I catch the live [living] fish.
   私は〈生きた〉魚を捕まえる。

・対になる形容詞
  形容詞にはたいてい意味の上で対立、相対している対語(ついご)が存在します。


意味のまぎらわしい形容詞

 形容詞には、同じような意味であっても後に続く名詞によってその意味合いが異なるものがあります。

1) 大きい

large ―― 面積が広い、人口などが多いこと
 程度の大きさは表さない
 a large city (大都市:面積)、 a large family (大家族:人口
great ―― 程度や規模などがふつうでないことや人物などが偉大で立派であること
 a great player (偉大な選手:程度
 a great river (大河:規模 
big ―― 形や数量、規模などが大きいこと
 程度の大きさも表す
 a big man (大男:)、 big money (大金:数量)、
 big news (大ニュース:程度

2) 高 い

 high ―― 地面などもとの位置から1番上までが高い
 ふつう、人・動物には用いません
  a high mountain (高い山)、 a high ceiling (高い天井)
 tall ―― 人や動植物、建物などの背丈が高い
 ふつう、たて長のもの
  a tall man (背の高い人)、 a tall tree (高い木)

・限定用法と叙述用法で意味の異なる形容詞
 限定用法と叙述用法になる1つの形容詞で、意味の異なるものがいくつかあります。

I met a certain gentleman in the park.
公園で〈ある〉紳士に会った。  〈限定用法〉
I am certain about his success.
私は彼が成功すると〈確信して〉いる。 〈叙述用法〉
 ← 彼の成功について〈確信して〉いる
He is the present captain of our team.
彼が私たちのチームの〈現在の〉キャプテンです。 〈限定用法〉
They were present at the meeting.
彼らは会議に〈出席して〉いました。 〈叙述用法〉
The late Mrs. White often visited my house.
亡き〉ホワイト夫人はよく私の家を訪れました。 〈限定用法〉
  ← 〈故人である〉ホワイト夫人
He was late at school this morning.
彼は今朝、学校に〈遅刻〉した。 〈叙述用法〉
  ← 学校に〈遅れて〉

〈形容詞の種類〉

 形容詞の種類について、少しだけ話しておきます。形容詞の多くは、人や物の性質・状態を表すもので、性状形容詞(せいじょうけいようし)と呼ばれるものがあります。また、代名詞にも形容詞のはたらきがあり、冠詞〈a, an, the〉も形容詞の1種です。さらに、America, Japan などの国の名前には、American, Japanese など「~の」を意味する形容詞があり、固有形容詞と呼ばれています。他にも、数量の多さや程度の大きさを表したり、個数や順序を表す数量形容詞などがあります。


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