受験の基礎知識

高校入試において、合否にかかわる要素は「学力考査(入学試験)」と「内申点」の2つ。内申点とは、中学校の各教科の学力や特別活動、出欠の記録などを入試を行う高等学校で点数化されたもので、高校受験では内申点の比重が高い現状にあります。内申調査書の内容は、各都道府県ごと、公立・私立校別に定まっています。

高校入試について

高校入試は、高校入学の資格を得るための試験を受けることを指します。完全中高一貫制の学校をのぞく、日本全国ほとんど全ての高校で実施されます。

入試の時期は、国立・私立が少し早めの1~2月初旬。公立は2月の初めに推薦入試、2月末頃に一般入試が行われます。実施の時期から、推薦入試は前期(1期)選抜、一般入試は後期(2期)選抜とも呼ばれます。

入試の種類と選抜の方法は高校により異なります。公立校では、面接や作文などを課す場合もありますが、多くが「学力考査」と「内申」の合計で合否が決まります。首都圏では「学力考査」を重視する傾向にあります。一方、私立校では、推薦入試の場合、「学力考査」と「内申」の合計で決まりますが「内申」の方が重視されます。しかし、私立高の多くは「学力考査」のみで合否を決め、難関校ほど「学力考査」の方に重きを置きます。

公立高校は、都道府県ごとの統一入試問題による学科試験を実施します。試験は5科目(英・数・国・理・社)で、通常は傾斜配点(特定の科目の優遇)などはされません。試験問題も一部の高校や学科を除けば同一です。試験時間は1科目当たり45分~60分ですが、都道府県によって試験時間は異なります。私立高校は3科目(英・数・理)入試が一般的です。試験問題も問題の難易度も学校によって異なります。また、国立高校は主に5科目入試で、試験問題は高校ごとに独自に作成されます。なお、公立高校でも一部の難関校や特定の学科の入試でその学校独自の問題による試験を課す場合があります。

偏差値について

一般に偏差値というと、特に学力偏差値を指すことが多いです。本来、旧日本陸軍の砲兵の訓練時に、各自の得点を比較するために、単純な点数を、偏差値に直してから比較したことが始まりと言われています。(統計数理研究所の資料より)

日本と韓国以外の国ではほとんど活用されない指標であり、学力を測る上では独自の考え方とも言えるかもしれません。入学試験では、合格の可能性を示すものとして偏差値が広く使われています。偏差値を判定するのは、主に学習塾や予備校が大規模に実施する模擬試験などです。偏差値は、

( 得点 - 平均点 ) ÷ 標準偏差 × 10 + 50

で求められ、ある人の得点が、平均点と同じだった場合、その人の偏差値は50となります。一般には教科の違いや問題の難易度の違いにより、各試験の平均点や標準偏差は異なるため、様々な試験の成績を、単なる筆記試験の点数だけでは判断できません。よって、それらを常に平均が50、標準偏差が10となるスコアに変換し、比較可能な数値にするために用いられます。偏差値が0未満となることや100を超えることもあり得ます。大ざっぱに言って、偏差値30は勉強が全くできないレベルで、偏差値50は基礎がある程度出来ているレベル。偏差値60では基礎が固まっているレベルで、偏差値70を超えると応用力も身についているレベルと言うことができます。

大学入試について

大学入試は多様化していて、高校入試に比べてより複雑なシステムになっています。 大学入試でまず耳にするのは、「大学入試センター試験」です。「大学入試センター試験」は、毎年1月中旬の土・日曜の2日間に全国で行われ、国公立大学の一般入試受験者は、原則、センター試験を受験しなければなりません。 また、多くの私立大学でもセンター試験の成績が利用できる「センター試験利用方式」を設定しています。よって、受験生にとって、このセンター試験対策はとても重要になります。

センター試験は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目で構成されます。この中から、最大8科目(『理科基礎』を選択した場合は9科目)を受験できます。受験生は、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験することになります。

センター試験で受験すべき科目は、受験する大学によって異なります。各大学ごとの学部により、 合否判定に用いる教科数や指定教科(科目)が異なるからです。受験に必要な教科数は、 国公立大学では多くの大学が5教科以上、私立大学のセンター試験利用方式では2~3教科が一般的です。指定教科(科目)は、学部・学科によって特定科目を指定するケースも多く、理系学部なら当然のことながら数学や理科に重点が置かれるので、「基礎理科」や「数学Ⅰ」を認めていません。 このことから、事前に志望校の指定科目をしっかりと確認しておく必要があります。

国公立大学の受験は、近年、募集人員枠が大きくなっているAO入試、高等学校長の推薦により出願できる推薦入試を除けば残る8割が一般入試で 行われます。 国公立大学の一般入試は、1次試験に当たる「センター試験」と、 大学別に実施される「2次試験(個別学力検査)」の合計で合否を判定します。

私立大学の入試も、大別すると一般入試と推薦入試、AO入試に分けられます。 一般入試では、国公立大学とは別に、各大学が自由に入試日程、選抜方法を設定しています。また、試験日が重なら なければ何校でも受験できるのが私立大学入試の特徴と言えます。私大の一般入試は、各大学で試験を実施する「一般方式」とセンター試験の成績を利用する「センター試験利用方式」に大別できます。 この「センター試験利用方式」は、実に、全私立大学の約9割で実施しており、私立大学の受験戦略として欠かせないものになっています。この方式では、大学独自の試験を課さずセンター試験の結果だけで合否を決定するケースが一般的です。

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