不定詞Infinitive

  

副詞的用法

  • 不定詞が、文中で動詞や形容詞、他の副詞などを修飾するはたらきを不定詞の副詞的用法といいます。「~するために」が基本的な意味になり、「目的」「原因・理由」「判断の根拠」などを表します。

目的を表す不定詞

\(\boldsymbol{1)}\) 「~するために

彼は本を借りに図書館へ行った
行った \(\leftarrow\) 借りるために

He went to the library to borrow a book.
彼 は 行った ~へ 図書館 借 り るために 本 を
\((S)\) \((V)\) \([\) \(M\) \(]\) \([\) \(M\) \(]\)

\(\boldsymbol{2)}\) 「~しないように
「~するために」の否定形は、不定詞の動詞部分に not never をつけて、「~しないように」という意味を表します。

列車に乗り遅れないように早起きしなさい
早く起きる \(\leftarrow\) 乗り遅れないために

Get up early not to miss the train.
起きなさい 早 く 乗 り 遅れな いために そ の 列 車
\((V)\) \(M\) \([\) \(M\) \(]\)

原 因・理 由を表す不定詞

不定詞が、喜怒哀楽 (きどあいらく) を表す動詞や形容詞を修飾して、その感情の原因や理由を表し、「~して」という意味になります。

またお会いできてうれしい
うれしい \(\leftarrow\) また会って

I am glad to see you again.
私 は で す うれしい あ な た に 会って 再 び
\((S)\) \((V)\) \((C)\) \([\) \(M\) \(]\) \(M\)

判断の根拠を表す不定詞

~にちがいない」「~のはずはない」などの推量を表す文や、感嘆文に使われ、不定詞が「~する (~である) とは」という意味になり、話し手が判断した根拠を表します。

そんな高級車を持っているとは彼は金持ちに違いない
~に違いない \(\leftarrow\) 持っているとは

He must be rich to have such an expensive car.
彼 は に違いない 金持ちな 持 つ と は そんな 高価な 車 を
\((S)\) \((V')\) \((V)\) \((C)\) \([\) \(M\) \(]\)

結果を表す不定詞

不定詞は、「~して (その結果) ...」という意味を表します。

息子は成長して英語教師になった
\(\leftarrow\) 成長した \(and\) 英語教師になった

My son grew up to be an English teacher.
私 の 息子は 成長した そして なった 英語の 教師に
\(M\) \((S)\) \((V)\) \([\) \(M\) \(]\)

結果を表す表現
結果を表す表現では、only to ~, never to の形をよく使います。

They left their hometown, never to see each other. 彼らは故郷を離れ、二度と会うことはなかった

I visited Ken on Sunday only to find him out. 日曜日にケンを訪ねたが、あいにく留守だった
訪ねた \(\leftarrow\) 結局留守だとわかるためだけに

また、この表現は接続詞を用いた文に書きかえることができます

~ \(\mathbf{never\; to}\;+\) 不定詞 \(...\) \(=\) ~ \(\mathbf{\color{blue}{and}}\;...\)
~ \(\mathbf{only\; to}\;+\) 不定詞 \(...\) \(=\) ~ \(\mathbf{\color{blue}{but}}\;...\)

・上の例文の書きかえ
They left their hometown \(\mathbf{and}\) (they) never saw each other.

I visited Ken on Sunday \(\mathbf{but}\) (I) only found him out.

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