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演習問題:関数 \(y=ax^2\)
- \(\boldsymbol{1.}\) 次の空所に当てはまることばを書きなさい。
- \(y\) が \(x\) の関数で、\(x\) と \(y\) の間に
- \(\boldsymbol{y=ax^2}\)
- の関係が成り立つとき、[ ] といい、
- \(a\) を [ ] という。
- ただし、\(a\) は [ ] でない定数とする。
- \(\boldsymbol{2.}\) 次の問いに答えなさい。
- \((1)\) \(y\) が \(x\) の \(2\) 乗に比例し、\(x=-3\) のとき \(y=63\) であるとき、\(y\) を \(x\) の式で表しなさい。
- \((2)\) \(y\) が \(x\) の \(2\) 乗に比例し、\(x=-4\) のとき \(y=8\) であるとき、\(y\) を \(x\) の式で表しなさい。
- \((3)\) \(y\) が \(x\) の \(2\) 乗に比例し、\(x=3\) のとき \(y=18\) である。
- ア \(y\) を \(x\) の式で表しなさい。
- イ \(x=4\) のときの \(y\) の値を求めなさい。
- \((4)\) \(y\) が \(x\) の \(2\) 乗に比例し、\(x=-4\) のとき \(y=10\) である。
- ア \(y\) を \(x\) の式で表しなさい。
- イ \(x=-2\) のときの \(y\) の値を求めなさい。
- \((5)\) 円の半径がもとの円の \(5\) 倍になるとき、面積はもとの面積の何倍になるか。
- \(\boldsymbol{3.}\) 図の \(y=ax^2\) のグラフは、\(x\) 座標が \(-2\) の点 \(A\) と \(x\) 座標が \(4\) の点 \(B\) を通り、それぞれの点の \(y\) 座標の差が \(15\) であるとき、\(a\) の値を求めなさい。
- \(\boldsymbol{4.}\)
関数 \(y=ax^2\) において、\(x=3\) のとき \(y=6\) である。\(x\) の変域が \(-6 \leqq x \leqq 1\) のとき、\(y\) の変域を答えなさい。
- \(\boldsymbol{5.}\)
- \((1)\) \(2\) 乗に比例する関数 \(y=2x^2\) において、\(x\) の値が \(1\) から \(4\) まで変化するときの変化の割合を求めなさい。
- \((2)\) \(2\) 乗に比例する関数 \(y=-3x^2\) において、\(x\) の値が \(-4\) から \(1\) まで変化するときの変化の割合を求めなさい。
- \((3)\) \(2\) 乗に比例する関数 \(y=-\cfrac{3}{4}x^2\) において、\(x\) の値が \(2\) から \(4\) まで変化するときの変化の割合を求めなさい。
- \((4)\) 関数 \(y=ax^2\) において、\(x\) の値が \(1\) から \(5\) まで変化するときの変化の割合が \(2\) のとき、\(a\) の値を求めなさい。
- \((5)\) 関数 \(y=ax^2\) において、\(x\) の値が \(3\) から \(6\) まで変化するときの \(y\) の増加量が \(6\) のとき、\(a\) の値を求めなさい。
- \(\boldsymbol{6.}\) 図のように、関数 \(y=\cfrac{1}{4}x^2\) のグラフ上に、\(A,\;B\) がある。
点 \(A,\;B\) の \(x\) 座標は、それぞれ \(-6\;\;2\) である。点 \(O\) を通り、\(\triangle OAB\) の面積を二等分する直線の式を求めなさい。
解 説
- \(\boldsymbol{2.}\) \(y=ax^2\) の式に \(x,\;y\) を代入して比例定数を求める
- \((1)\) \(y=ax^2\) において、\(x=-3\) のとき、\(y=63\) であるから、
- \(63=(-3)^2 \cdot a \quad 9a=63 \quad a=7\)
- \((2)\) \(y=ax^2\) において、\(x=-4\) のとき、\(y=8\) であるから、
- \(8=(-4)^2 \cdot a \quad 16a=8 \quad a=\cfrac{1}{2}\)
- \((3)\) \(y=ax^2\) において、\(x=3\) のとき、\(y=18\) であるから、
- \(18=(3)^2 \cdot a \quad 9a=18 \quad a=2\)
- \((4)\) \(y=ax^2\) において、\(x=-4\) のとき、\(y=10\) であるから、
- \(10=(-4)^2 \cdot a \quad 16a=10 \quad a=\cfrac{5}{8}\)
- \((5)\) 半径 \(r\) の円の面積を \(S\) とすれば、\(S=\pi r^2\)
- もとの半径の \(5\) 倍は \(5r\) だから、面積は、\(S=\pi r^2\) に対して、\(S'=\pi(5r)^2=25\pi\) である
- \(\boldsymbol{3.}\) \(y=ax^2\) の式に \(x,\;y\) を代入して比例定数を求める
- 問題文より、点 \(B\) の \(y\) 座標から点 \(A\) の \(y\) 座標を引いた値が \(15\) と考えられる
- \(y=ax^2\) において、点 \(A\) の \(y\) 座標 \(=a(2)^2=4a\;――\;1\)
- 同じく、点 \(B\) の \(y\) 座標 \(=a(4)^2=16a\;――\;2\)
- よって、\(16a-4a=15 \quad 12a=15 \quad a=\cfrac{5}{4}\)
- \(\boldsymbol{4.}\)
- 関数 \(y=ax^2\) において、問題文より、
-
\begin{eqnarray}
& &3^2 \cdot a=6 \quad 9a=6\\[7px]
& &a=\frac{2}{3}\\[7px]
& &\small{よって、}\;\normalsize{y=\frac{2}{3}x^2}\;\small{において、}\\[7px]
& &x=-6\;\small{のとき、}\\[7px]
& &y=\frac{2}{3} \cdot (-6)^2\\[7px]
& &\hspace{34px}=\frac{2}{3} \cdot 36=24\\[15px]
& &x=1\;\small{のとき、}\\[7px]
& &y=\frac{2}{3} \cdot (1)^2=\frac{2}{3}\\[7px]
\end{eqnarray}
- 図より、\(x\) の取り得る範囲に \(0\) が含まれるから、
-
\begin{eqnarray}
& &x=0\;\small{のとき、}\\[7px]
& &y=\frac{2}{3} \cdot (0)^2=0
\end{eqnarray}
- よって、\(x=0\) のとき、\(y\) が最小値をとる
- \(\boldsymbol{5.}\) \(2\) 乗に比例する関数の変化の割合を求める公式
- \[\small{比例定数}\;\normalsize{\times (x}\;\small{の変化前の値}\;\normalsize{+x}\;\small{の変化後の値})\]
- を利用します
-
\begin{eqnarray}
& &(1) \quad 2 \times (1+4)=2 \times 5\\[7px]
& &\hspace{51px}=10\\[15px]
& &(2) \quad (-3) \times (-4+1)=(-3) \times (-3)\\[7px]
& &\hspace{51px}=9\\[15px]
& &(3) \quad (-\frac{3}{4}) \times (2+4)=(-\frac{3}{4}) \times (6)\\[7px]
& &\hspace{51px}=-\frac{9}{2}\\[15px]
& &(4) \quad a(1+5)=2\;\small{より、}\\[7px]
& &\hspace{51px}6a=2 \quad a=\frac{1}{3}\\[15px]
& &(5) \quad (6)^2a-(3)^2a=6\;\small{より、}\\[7px]
& &\hspace{51px}36a-9a=6 \quad 27a=6\\[7px]
& &\hspace{51px}a=\frac{6}{27}=\frac{2}{9}
\end{eqnarray}
- \(\boldsymbol{6.}\)
- 図のように、\(\triangle OAB\) の底辺を \(AB\) とし、\(AB\) の中点を \(M\) とすれば、\(\triangle OAM=\triangle OMB\) となるような直線 \(OM\) が\(\triangle OAB\) を二等分すると考えます。
座標 \(A(2, \hspace{12px} 1)\) と \(B(-6, \hspace{9px} 9)\) より、\(M\) の座標は、
-
\begin{eqnarray}
& &M=\left(\cfrac{2-6}{2}, \hspace{9px} \cfrac{1+9}{2}\right)\\[7px]
& &\hspace{51px}=\left(\cfrac{-4}{2}, \hspace{9px} \cfrac{10}{2}\right)=(-2, \hspace{9px} 5)
\end{eqnarray}
- よって、直線 \(OM\) の式は、原点を通るので、
-
\begin{eqnarray}
& &y=ax\;\small{より、}\\[7px]
& &5=-2a \quad a=-\frac{5}{2}\\[7px]
& &\therefore\;\;y=-\frac{5}{2}x
\end{eqnarray}
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