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間接疑問

疑問文には、直接疑問文と間接疑問文 があります。直接疑問文は \(1\) 年生から学習してきた、相手に直接「~ですか」と問いかけるものになります。一方、

「あなたは 『マイクがどこに住んでいるか』 を知っていますか」

のように、ひとつの文の中に「もうひとつの疑問文」が含まれる形のものがあります。疑問詞で始まる疑問文や、「\(if-\)節」、「\(whether-\)節」が、文の一部になって、述語動詞の目的語(名詞節)になる形を間接疑問といい、 間接疑問を含む文を間接疑問文といいます。

間接疑問 主な学習内容
・間接疑問の意味とそのはたらき
・間接疑問の \(\boldsymbol{2}\) つの形について
・付加疑問の意味とそのはたらき
この項目についてお聞きになりたいことは、 「*ご質問・お問わせ」からお願いします

間接疑問文の作り方

間接疑問文は、ひとつの文の中にもうひとつ別の疑問文が含まれるもので、基本的に述語動詞に直後に疑問詞や \(if-\)節、\(whether-\)節を含む疑問文がきます。

\(\boldsymbol{a)}\) 疑問詞で始まる疑問文

① Hiroshi wants to know \(\boldsymbol{it}\).
\(\boldsymbol{+}\)
② How old are you ?

上の \(2\) つの文を \(1\) つにまとめるには、次のような手順で行います。

\(1.\) \(\small{①}\) の \(\boldsymbol{it}\) の部分に \(\small{②}\) を置く
Hiroshi wants to know \(\color{crimson}{How\;old\;are\;you\;?}\)
\(2.\) 疑問詞は大文字から小文字にかえる
Hiroshi wants to know \(\color{blue}{how}\;old\;are\;you\;?\)
\(3.\) 疑問文の語順を平叙文の語順にかえる
Hiroshi wants to know \(how\;old\;\color{blue}{you\;are}\;?\)
\(4.\) 疑問符 \(\boldsymbol{?}\) をピリオド \(\boldsymbol{.}\) にかえる
\(5.\) 主節と名詞節の時制を統一する
Hiroshi wants to know how old you are.
ヒロシはあなたの年齢を知りたがっています
\(←\) あなたが何歳かを

I will ask that boy which school he goes to.
あの男の子にどちらの学校に通っているのかをたずねます。
I wanted to know why he did such a thing.
私は彼がどうしてそんなことをするのか知りたかった。

\(\boldsymbol{b)}\) 一般動詞の疑問文

① I didn't know \(\boldsymbol{that}\).
\(\boldsymbol{+}\)
② Does she like cooking ?

\(a)\) の場合と同じ手順で間接疑問文に直します。

\(1.\) \(\small{①}\) の \(\boldsymbol{that}\) の部分に \(\small{②}\) を置く
I didn't know \(\color{crimson}{Does\;she\;like\;cooking\;?}\)
\(2.\) \(\boldsymbol{do}\) を \(\boldsymbol{if}\) または \(\boldsymbol{whether}\) にかえる
I didn't know \(if\;/\;whether\;she\;like\;cooking\;?\)
\(3.\) 疑問文を平叙文の語順にかえる
I didn't know if/whether she likes cooking ?
\(4.\) 疑問符 \(\boldsymbol{?}\) をピリオド \(\boldsymbol{.}\) にかえる
I didn't know if/whether she likes cooking.
\(5.\) 主節と名詞節の時制を統一する
I didn't know if/whether he liked cooking.
彼が料理が好きかどうかわからなかった。

間接疑問を含む疑問文

・\(\boldsymbol{Yes\;/\;No}\) で答えられる疑問文

疑問文 Where does Paul live ? 「ポールはどこに住んでいますか」を、know 「知っている」の目的語とする疑問文をつくると、

「あなたはポールがどこに住んでいるか知っていますか」

となり、たずねる内容の主な部分は、「知っているか知らないか」になるので、その部分を前に置き、

Do you know ? \(+\) Where does Paul live ?
Do you know \(where\;Paul\;lives\) ?

のようにします。この形の文には、\(Yes\;/\;No\) で答えます。

Yes. She lives in Yokohama.
No. I haven't heard from her lately.

・\(\boldsymbol{Yes\;/\;No}\) で答えられない疑問文

一方、\(think\) を用いた文では、

「あなたはポールがどこに住んでいると思いますか」

のような言い方になり、たずねる内容の主な部分が「住んでいる場所」になります。 よって、語順を

Where \(→\) Do you think \(→\) does Paul live ?

にして、

\(Where\) do you think \(Paul\;lives\;?\)

とします。「どこに住んでいると思うか」に対しては \(Yes\;/\;No\) では答えずに、

I think (that) she lives \(in\;Yokohama\).
横浜に住んでいると思います。

のような答え方をします。
間接疑問文をどちらの形にすべきか迷った場合は、最初に間接疑問を後ろに置く形にします。その後、 \(Yes\;/\;No\) で答えられるかどうかを判断してください。 答えられない場合は、疑問詞を文頭に置く形にします。

Do you know + 疑問詞 + S + V ... ? 型に使う動詞

know (わかる)
tell (教える)
understand (理解する)など

疑問詞 + do you think + S + V ... ? 型に使う動詞

think (思う)
suppose (思う)
say (言う)
believe (信じる)など

\(\boldsymbol{Yes\;/\;No}\) で答えられない疑問文には、相手の意見や判断をさせる意味の動詞が使われます。

Did your teacher \(\boldsymbol{tell}\) you what you should do ?
先生はあなたが何をすべきか教えましたか
Do you \(\boldsymbol{know}\) how much that plan costs ?
あなたはその計画がどのくらいの費用を要するのか知っていますか
What time \(do\;you\;\boldsymbol{suppose}\) Peter will come home ?
ピーターは〈何時に〉帰宅するだろうと思いますか
When \(did\;she\;\boldsymbol{say}\) they would get married ?
\(2\) 人は〈いつ〉結婚する予定だと彼女は言いましたか
Who \(do\;you\;\boldsymbol{believe}\) is the best person to do the job ?
その仕事をするには〈だれが〉最も適した人だと信じていますか
How many sisters \(do\;you\;\boldsymbol{think}\) he has ?
彼には何人姉妹がいると思いますか


・間接疑問が前置詞の目的語:

Jane is worried \(\boldsymbol{\color{crimson}{about}}\) where her son is playing.
彼は自分の息子がどこで遊んでいるのか気にかけている
I was interested \(\boldsymbol{\color{crimson}{in}}\) what kind of person Mike is.
私はマイクがどんな人か興味がある

・\(\boldsymbol{2}\) 文の同意書き換え

I don't know his name.
\(=\) I don't know \(\boldsymbol{\color{yellow}{who\;he\;is}}\).
I don't know what to do next.
\(=\) I don't know \(\boldsymbol{\color{yellow}{what\;I\;should\;do\;next}}\).

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