冠詞・名詞Noun

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冠 詞

  • 英語で、名詞の前につくことばを冠詞(かんし)といいます。は 「かんむり」のことです。名詞の頭の上に「かんむり」のようにかぶることばと覚えましょう。冠詞には a, an, the があります。

名詞・冠詞 主な学習のポイント
・冠詞 a, an, the のはたらきと使い分け
・名詞の種類とそのはたらきを覚える
・名詞の複数形のつくり方をマスターする
この項目についてお聞きになりたいことは、 「*ご質問・お問わせ」からお願いします

a, an

  • a, an は数えられる単数名詞の前に置いて、その名詞が不特定のものであることを表しますが、 これを不定冠詞といいます。

・不定冠詞がつく名詞

・数えられる名詞の前 ・単数名詞の前 ・不特定の名詞の前

a, an の使い分け

  • これらは、直後に来る語の〈最初の発音〉で \(2\) つを使い分けます。
\(\boldsymbol{a\;+}\) 子音で始まる語: a girl, a big apple
\(\boldsymbol{an\;+}\) 母音で始まる語: an hour, an interesting story

\(\star\) a, an の用法

\(\boldsymbol{1)}\) 基本的な用法
ある不特定の数えられる単数名詞が、はじめて登場したときにつけます。その後、同じものが再び出てきたときには、「その~、先ほどの~」という意味になって特定され、the をつけます。

Masao bought a new dictionary yesterday. He uses the dictionary at school.
マサオはきのう、新しい辞書を買いました。その辞書を授業で使います。

\(\boldsymbol{2)}\) 「\(\boldsymbol{1}\) 人(つ)の」
one の意味に使われますが、one よりも弱い意味で、ふつう、訳さないこともあります。

Masao have a white dog. マサオ、白い犬を1頭を飼っています。

\(\boldsymbol{3)}\) 「~というもの」
種類全体を表します。ただし、この意味では無冠詞の複数形を用いる表現の方が一般的です。

A cat is not a friendly animal. ネコというものは人なつっこくない。
\(=\) Cats is not a friendly animal.

\(\boldsymbol{4)}\) 「~につき」
月日や数量などの単位に用いられ、[= per / each] の意味を表します。

She goes shopping twice a week. 彼女は週 \(\boldsymbol{2}\) 回買い物に行きます。
\(=\;\boldsymbol{1}\) 週間につき \(2\) 回

\(\boldsymbol{5)}\) 「ある~」
a certain の意味を表します。

His idea is right in a sense. 彼の考えはある意味正しい。
in a sense [séns]  :「ある意味では」

発展学習
a [an] のその他の意味

・「いくらかの~」
some の意味を表します。
Please stay here fo a while. しばらくここにいてください。
= for some time

・「同一の~」
of a [an]... の形で用いられ、the same の意味を表します。
Ken and I are of an age. ケンとぼくは同い年です。
= the same age
Birds of a feather flock together. 類は友を呼ぶ(ことわざ)
\(=\) 同じ羽毛を持つ鳥は群れを作る
feather [féðɚ]: (名)「羽毛」  flock [flάk]: (自)「群がる」

the

  • the 定冠詞といいます。 a [an] と異なり、不特定ではなく、特定のものや、限定される名詞の前に置いて「その、あの」の意味を表します。 数えられる名詞の単数形にも複数形にも用いるだけでなく、数えられない名詞にも用います。

I have a dog. 私は犬を一頭飼っています。

その犬は \(\boldsymbol{2}\) 歳です

\(\boldsymbol{\color{blue}{The}}\) dog is two years old.
そ の 犬 は で す \(2\)
\(M\) \((S)\) \((V)\) \([\hspace{30px}(C) \hspace{30px}]\)

\(\star\) the の発音
後ろに続く語によって発音の仕方が変わります

[ðə] : 子音で始まる語の前 \(⇒\) the bag, the car
[ðí] : 母音で始まる語の前 \(⇒\) the apple, the egg

the の主な用法

\(\boldsymbol{1)}\) 前に出た名詞のくり返し
はじめて登場した名詞が、後でもう一度くり返される場合に「その~」と表現します

I have a son. The son is a teacher. 私には息子が一人いて、その息子は教師です

\(\boldsymbol{2)}\) 文脈上指すものを特定
はじめて登場するものであっても、文の内容上指すものが定まっている名詞の前につけます

Please open the window. 窓を開けてください
\(←\) 開けるべき窓がわかっている

\(\boldsymbol{3)}\) 修飾語句によって限定
名詞の前後に形容詞句や節がついて、意味が限定されるとその前に the を置きます

〈名詞の前〉
Ken always goes to school at the same time. ケンはいつも同じ時間に学校へ行きます

〈名詞の後〉
Mr. white is the teacher of our school. ホワイト先生は私たちの学校の教師です

冠詞の省略

  • 冠詞 a, an, the が省略される場合があります。

・それ自体目的を表す建物など
勉強する目的の学校やお祈りをするための教会などは、無冠詞で用います。

go to school 登校する \(←\) 勉強するための学校
go to church お祈りに行く \(←\) お祈のための教会
go to bed 寝床に入る \(←\) 寝るためのベッド
at (the) table 食事中に、食卓に \(←\) 食事するテーブル

・食事名、学科名、スポーツ名、季節名

have breakfast [lunch] 朝食[昼食]をとる
play soccer [baseball] サッカー[野球]をする
study math [English] 数学[英語]を勉強する
I like winter [summer]. 冬[夏]が好きだ。

・慣用表現(かんようひょうげん)
慣用表現(= 慣用句)とは、英語でイディオムのことで、\(2\) 語以上の語が結びついて新たな意味を表す語句のこと。

〈交通手段〉
by car 車で by bus バスで
by train 電車で by bicycle 自転車で
〈時の一点〉
at noon 正午に at night 夜 に

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