一般動詞Ippan

  次 へ

一般動詞の基本

  • 文中で述語動詞 \((V)\) のはたらきをする動詞には、\(be\) 動詞と一般動詞があります。\(be\) 動詞は人や物事の様子や状態を表すのに対して、 一般動詞は人や物事の動作や活動を表します。また、\(be\) 動詞と同じく、主語の人称や数、時によって形が変化します。

一般動詞  主な学習のポイント
・自動詞と他動詞についての理解を深める
・一般動詞の活用をマスターする
・一般動詞の疑問文と否定文のつくり方
この項目についてお聞きになりたいことは、 「*ご質問・お問わせ」 からお願いします

be, do, have

  • 基本動詞 be, do, have は動詞のほかに、助動詞 (じょどうし)のはたらきがあります。

〈動 詞〉
\(\boldsymbol{1)}\) be : ~です」「~がいる、ある
\(\boldsymbol{2)}\) do : (仕事や動作を)する、行う
\(\boldsymbol{3)}\) have : 持っている」 (飲食物を)食べる、飲む

  • beは、\(\boldsymbol{be}\)動詞の原形(もとの形)です。

I am a junior high school student. 私は中学生です

I do my homework in my room.? 私は部屋で宿題をします

I have a pen in my bag. 私はカバンにペンがあります
\(\leftarrow\) カバンの中にペンを持っている

〈助動詞〉
\(\boldsymbol{1)}\) be : 進行形」をつくる
\(\boldsymbol{2)}\) do : 疑問文・否定文」をつくる
\(\boldsymbol{3)}\) have : 完了形」をつくる

〈進行形〉
I am having breakfast now. 今、朝食を食べています

〈疑問文〉
Do you go to the library ? あなたは図書館へ行きますか

〈完了形〉
We have never seen the star. 私たちはその星を見たことがない

  • 進行形と完了形は後で学習します。

be, do, have の活用
動詞の活用とは、主語の人称や数、または「時」によって生じる動詞の語形変化をいいます。

*現 在 形
be do have
人 称 単 数 複 数 単 数 複 数 単 数 複 数
\(1\)人称 am are do have
\(2\)人称 are are do have
\(3\)人称 is are does do has have

*過 去 形
be do have
人 称 単 数 複 数 単 数 複 数 単 数 複 数
\(1\)人称 was were did had
\(2\)人称 were were did had
\(3\)人称 was were did had

自動詞(じどうし)と他動詞(たどうし)

  • 一般動詞は、自動詞他動詞 に分類されます。下の文を見てください。

\(\boldsymbol{1}\) 本の木が立っている。
A tree stands.
\(1\) 本の 木が 立っている
\(M\) \((S)\) \((V)\)
冠 詞 名 詞 自動詞

  • これは、一つの文章が成り立つ最も短い形で、主語と述語動詞だけでできています。この述語動詞は、主語があればそれだけで文を成り立たせることができます。このような動詞を自動詞といいます。〈自分〉で文を成り立たせることができる〈動詞〉だから自動詞と覚えます。

The sun shines. 太陽が輝いている
Boys run. 少年たちが走る
The wind blows 風がふく
The water flows. 水が流れる
Flowers bloom. 花が咲いている
Fish swim. 魚が泳ぐ
Clouds float. 雲が浮かんでいる
Birds fly. 鳥が飛ぶ

  • 次の文を見てください。

Boys like.少年たちは好きです。

  • 主語と述語動詞だけの文ですが、これは文として成り立ちません。「好きなもの」が明示 (めいじ) されていないからです。このように、自分だけで文を成り立たせることができない動詞を他動詞といいます。〈〉に文を成り立たせるものが必要な〈動詞〉という意味です。

少年たちは野球が好きです
Boys like baseball.
少年たちは 好 む 野球を
\((S)\) \((V)\) \((O)\)
名 詞 他動詞 名 詞

  • 好きなもの \(=\) 野球」が明示されていて、文として成り立つのがわかります。「野球」は「好む」という動作が及ぶ対象\(=\) 目的地) になり、このようなことばを「目的語 (object) といいます。ふつう、目的語は「~を(に)」という意味を表します。

自動詞 \(\boldsymbol{\color{blue}{vi.}}\) (intransitive verb) : 目的語を必要としない動詞
他動詞 \(\boldsymbol{\color{blue}{vt.}}\) (transitive verb) : 目的語を必要とする動詞

  • 自動詞、他動詞を表す記号 (vi.)(vt.) はそれぞれ英語名の頭文字になります。

We speak Japanese. 私たちは日本語話す

Jim climbs the mountain. ジムは山登ります

I hate snakes. 私はヘビきらいです

Students answer the question. 生徒たちは質問答えます

I marry the woman. 私はその女性結婚します

Pianists play the piano. ピアニストはピアノひく

I meet a man. 私は一人の男性会います

  • ふつう、目的語は「~を」と訳しますが、他動詞の意味によっては例文のように、「~に、と、が」となる場合もあります。

自動詞と他動詞になる動詞
自動詞、他動詞の両方のはたらきをする動詞は多く存在します。どちらになるかは、後ろに「~を」に当たる目的語があるかないかで判断します。

〈自動詞〉
A car stopped by the gate. 車が \(1\) 台門のそばに止まった
\(1\) 台のタクシー

〈他動詞〉
I stopped a taxi by the gate. 私は門のそばでタクシーを \(1\) 台止めた
\(1\) 台のタクシー

注意すべき自動詞・他動詞
一般動詞の数は大変多く、新しく出てきたものについては〈つづり〉や〈いみ〉〈発音〉だけでなく、それぞれの〈はたらき〉についてもいっしょに覚えるるようにしましょう。

・他動詞のような意味の自動詞
駅に到着する
〈自動詞〉 arrive at the station
〈他動詞〉 \(=\) \(\boldsymbol{reach}\) the station

  • 自動詞に「~を、に」に当たる前置詞がついて他動詞のようにはたらく

・自動詞のような意味の他動詞
discuss the plan 計画について話し合う

  • 日本語に訳するとき、about:「~について」 の意味を含む
marry a Japanese woman 日本人女性と結婚する

  • 日本語に訳するとき、with:「~といっしょに」 の意味を含む

inserted by FC2 system